04
2020-10
冷凍食品の未来
こんにちは。
KT-11研究員です。
今年も10月に入り、残り3か月間となりました。
さて、2020年は国内で冷凍食品が販売されてから100年目の年らしいです。
100年前と言えば、まだ戦前。そのころは、現ニチレイが開発した業務用の冷凍品しかなかったようです。
その後、冷凍イチゴなどの冷凍食品が販売されたようですが、実際に国民に認知されるようになったのは1960年代になってから。
なぜかというと、1961年に国内で初めて冷凍庫付き家庭用冷蔵庫が販売されたから。
その後、爆発的に冷凍食品の市場は拡大しました。
女性の社会進出もあって、子供のお弁当に冷凍食品を活用する働く主婦層を取り込んだことも、躍進につながったのかもしれません。
現在では、国内冷凍食品の市場規模は約8000億円であり、本格的な生めんのパスタや、高級フレンチなんかも冷凍食品として販売されているようです。
一方で、一部のアンケート調査結果によると、冷凍食品に対する消費者の最も多い要望は「安全性」らしいです。
これには、数年前に発生した某ファストフードチェーンで販売されていたチキンナゲットが、原産国でずさんな衛生管理で製造されていたことなどが大きく影響しているかもしれません。
当社の開発した軟化剤は、国内の衛生管理の徹底された提携工場で生産された安心安全な食品です。
是非、冷凍食品の食感改善を検討されているメーカー様は、ご一報ください。
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鶏肉・豚肉・牛肉やお魚・貝類など
健康食品・サプリメントや加工食品に配合可能な
28
2020-09
母親の腸内細菌層と胎児の脳発達
こんにちは。
KT-11研究員です。
さて、国際的著名な学会誌Natureに興味深い論文が掲載されました。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究グループによるもので、論文のタイトルは
「The maternal microbiome modulates fetal neurodevelopment in mice」
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2745-3
これまでに、母親の腸内細菌叢が胎児の発達、特に脳発達に関わるという可能性はこれまで何度も指摘されてきたが、ほとんどが神経機能や行動レベルの解析を用いた研究で、胎児発達期の影響か、生後の脳発達過程への影響かについては明確ではありませんでした。
今回の論文では、マウスを用いてその謎を紐解くことをしています。
まず、無菌マウスや抗生物質で腸内細菌層を除去したマウスを妊娠させ、14.5日目の胎児脳の遺伝子発現を正常胎児と比べています。
この結果、333遺伝子の発現変化が観察され、とりわけ神経の伸長や反発に関わることが明確なNetrinと呼ばれる物質に着目しました。
こうして見つけた指標を、無菌だったマウスに細菌を母親に移植することで正常化できることを確認した上で、正常化能力のある細菌の特定を試みた結果、Clostridiaが最も有効な細菌種として特定しています。
そして、この細菌種を導入した母体の血液や、胎児脳の代謝物を比較し、Clostridiaを移植したときに血中で上昇が見られる細菌由来の代謝物、Imidazole propionateとtrimethylamine N-oxideなどを含むカクテルを加えることで、解剖学的異常、軸索伸長異常、さらには感覚神経異常をすべて正常化できることを示しています。
やはり、妊娠期間における母親の腸内細菌叢というものは、胎児の発育に極めて重要な影響を及ぼすことが証明されたわけです。
ところで、腸内細菌叢のClostridiaといえば、我々が数年前にムズムズ足の改善に重要な腸内細菌であることを証明したばかりです。
https://www.kitii.co.jp/info/assets/entry/5a1549dc38941c820f17f7a15849ce6a5ed244c4.pdf
我々の健康機能と腸内細菌叢とのかかわりの中で、Clostridiaは重要な役割を果たしていることは間違いないようですね
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26
2020-09
ノーベル賞2020の行方
こんにちは。
KT-11研究員です。
さて、毎年この時期になるとノーベル賞の受賞者が決まります。
今年は誰が受賞するか、日本人は受賞できるのか、など予想だけで盛り上がります。
各ノーベル賞の発表日程は以下の通り。
10月5日 ノーベル医学生理学賞
10月6日 ノーベル物理学賞
10月7日 ノーベル化学賞
10月8日 ノーベル文学賞
10月9日 ノーベル平和賞
10月12日 ノーベル経済学賞
そんななか、米クラリベイト・アナリティクス社が、2020年ノーベル賞候補24人を発表しました。
同社は、トムソンロイターという企業名から変更した会社です。
日本人は、ノーベル医学・生理学賞で中村祐輔東京大学名誉教授と藤田誠東京大学大学院工学系研究科卓越教授の2人が候補に選ばれたようです。
ついでに、
ノーベル賞の発表にあたっては、関連する株価が急上昇することがあります。
例えば、中村祐輔教授は、がん治療ワクチン創薬ベンチャーのオンコセラピー・サイエンスの筆頭株主です。
また、毎年文学賞候補に挙がる村上春樹氏の関連では、書籍販売の文教堂グループ HDなどがあげられます。
藤田誠卓越教授の研究テーマである「自然界に学ぶ自己組織化物質創成と超分子化学への貢献に対して」については、自己組織化ペプチド技術を活用した医療材料を開発しているスリー・ディー・マトリックス社も上昇するかもしれません。
ノーベル賞と合わせて株価の変動にも注目です!
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