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株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

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2020-06

クリスパタス菌という名称

乳酸菌KT-11の効果

こんにちは。

KT-11研究員です。

当社が、クリスパタス菌を発見して、世界で初めて工業化に成功してから約8年。

当初は、クリスパスタ菌と間違えて呼ばれることも多々ありました。

そんなクリスパタス菌は、正式名称としてLactobacillus crispatusという学名を持っています。

英名を日本語で読むと、ラクトバチラス クリスパ―タス、ラクトバチルス クリスパーテュスなどと読まれるようです。

実際、当社が商品化した頃は読み方が統一されていなかったり、非常に呼びづらい読み方をされていました。

そこで、もっと読みやすい名称を付けた方が良いのでは、という観点から現在の「クリスパタス菌」という呼び名を当社が最初に付けました。

現在では、すっかりクリスパタス菌という呼び名が定着しています。

そんな、クリスパタス菌ですが、学術の世界ではまだまだ新米。

Pubmedで「Lactobacillus crispatus」と検索すると、2000年代に入ってから急激に「Lactobacillus crispatus」に関する報告が増えていることが分かります。

世界的にも、研究対象として20年あまりしか経っていない、まだまだ「新しい菌」なのです。

当社は、クリスパタス菌のパイオニアとして、これからも探求していきます。

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2020-06

血液型とコロナウイルス感染

出来事

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、COVID-19コロナウイルス感染にかんして、新たな知見が報告されました。

米カリフォルニア州を拠点とする個人向け遺伝子検査サービス会社「23アンドミー」は8日、血液型がO型の人は新型コロナウイルスに感染する「リスクが低い」との暫定的な研究結果を発表しました。

血液型を決定するABO遺伝子の差異が感染のしやすさに影響している可能性があるというものです。

同社の研究に参加した75万人以上のデータによると、O型の人は他の血液型の人に比べて、新型コロナへの感染率が9~18%低い。また、年齢や性別、民族のほか、基礎疾患の有無や肥満度などの違いを考慮しても同様の結果が出たという。一方、O型以外の血液型の間に統計的な差はなかった。

このように、O型ではCOVID-19コロナウイルスによる感染リスクが低いことが示唆されたわけです。

じつは、血液型の違いが、細菌やウイルスと宿主との相互作用に影響を及ぼすことはよく知られています。

当社の研究では、クリスパタス菌KT-11がもつタンパク質の一つが、血液型糖鎖に結合することで、これらを標的とするロタウイルスの感染を抑制することを明らかにしています。

KT-11がコロナウイルス感染を防ぐ日が来るかもしれませんね。

07

2020-06

子供がなぜコロナウイルスに罹りにくいのか

出来事

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、まだまだ予断を許さないCOVID-19ウイルスによる感染症の蔓延。

高齢者や持病を持つ方で重篤化することは連日の報道によって周知されているかと思います。

ところが、子供では感染報告が少ないことも事実です。

その理由を考察した興味深い論文が報告されました。

まず、体の中の細胞にはCOVID-19コロナウイルスが入り口として使用する「ACE2」受容体が存在します。

ウイルスはまず、表面にある突起状のスパイクたんぱく質を、宿主細胞のACE2受容体にぴったりと結合させます。すると、細胞膜にあるたんぱく質の分解酵素「TMPRSS2」や「FURIN」が、ウイルスのスパイクたんぱく質を適切な位置で切断し、ウイルスと細胞の融合を助けます。

Bunyabanich博士らは、喘息の研究のために採取された各年齢からの鼻粘膜生検サンプルを用いて、新型コロナウイルスが細胞に侵入するときに利用するACE2遺伝子の発現量を調べました。その結果、10歳未満の鼻粘膜では、10歳以上のサンプルよりACE2遺伝子の発現量が少なかったことを明らかにしました。

Nasal Gene Expression of Angiotensin-Converting Enzyme 2 in Children and Adults. JAMA 520日オンライン版 https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2766524

今回の結果は、子供では鼻粘膜のACE2遺伝子発現量が少ないことが分かり、ウイルスの感染のために必要な入り口が少ないことを示唆しています。

COVID-19の感染症対策にはワクチンが最も有効であると考えられますが、このような新たな知見が報告されることで、新薬の創薬にもつながるのかもしれません。

クリスパタス菌KT-11は当社が開発した感染症予防にも貢献する新しい機能性素材です。