BLOG

株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

24

2021-10

赤血球が免疫に関与していた

出来事

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、世界的に権威のある論文SCIENCE TRANSLATIONAL MEDICINE誌にある研究成果が掲載されました。

「DNA binding to TLR9 expressed by red blood cells promotes innate immune activation and anemia」

SCIENCE TRANSLATIONAL MEDICINE20 Oct 2021Vol 13, Issue 616

Go to Science Translational Medicine

DNA binding to TLR9 expressed by red blood cells promotes innate immune activation and anemia (science.org)

DNA断片が赤血球上のTLR9に結合することで自然免疫を刺激するという衝撃的な研究内容

これまでに、赤血球は免疫系にあまり関与していないことが広く知られていました。

しかし、この論文では赤血球が自然免疫系に関与しているという刺激的な話題です。

免疫の話題は、10年経つと常識だったことが平気で覆る分野です。

10

2021-10

クリスパタス菌の書籍

出来事

こんにちは。

KT-11研究員です。

細菌のはたらきという書籍を紹介します。

細菌はとても身近な存在だ。
人の体には何兆もの細菌がすんでいる。細菌とうまく付き合い、善玉菌を強化し、人によって異なるマイクロバイオームを最良の状態にするには、どうすべきか。 細菌についてしっかり知りたい人のための1冊。

第1章では細菌の種類やはたらき、細菌の利用などの基本をしっかりと解説。
第2章では、細菌が多くいる体の部位ごとに代表的な細菌や過剰な場合と抑制された場合などの問題を詳しく紹介する。
第3章では細菌の研究でわかってきた細菌が及ぼす多様な影響、これからの抗生物質やワクチンの利用などにも言及する。

細菌のはたらきなど、私たちの体との関係をわかりやすく解説した一冊。

この書籍の中では、なんとクリスパタス菌が紹介されています。

クリスパタス菌が世界で初めて報告されたのが1900年。

膣内の優勢菌であることが改めて言及されています。

02

2021-10

腸と母乳はつながっていた

こんにちは。

KT-11研究員です。

久しぶりに感動した論文を紹介。

母乳中の抗体は、産子の健康に欠かせない重要な免疫物質です。
東北大学農学研究科らの研究グループは、母乳中の抗体が作られるメカニズムを明らかにした論文を発表しました

その内容とは、

腸内細菌が腸内のパイエル板を刺激することで、IgAと呼ばれる抗体を産生する細胞を誘導します。

それらの細胞は、母乳を生産する乳腺に移動し、母乳のIgA産生に寄与するというものです。

母乳中の抗体は、形質細胞から分泌され、母子移行されるタンパク質の一つです。今回、母乳中の抗体産生に関わる形質細胞の大半は、乳腺から遠く離れた腸管に由来していることが明らかになりました。さらには、母乳中の抗体が産生される際に腸管の免疫機能が高められるためには、腸管内に生息する特定の腸内微生物(例:B. acidifaciens、P. buccalis)の存在が重要であることを突き止めました。


本研究を通して、ヒトや動物といった哺乳動物の母乳を介した免疫機能(母乳中の抗体産生)を強化するための着眼点が見出されました。今後、哺育期の母体を対象としたプロバイオティクス開発などへの応用が期待されます。

本研究成果は、2021年9月のCell Reports誌に掲載されています。

一昔前は、ホーミングと呼ばれていたこの現象。

クリスパタス菌KT-11の摂取は、腸内のIgA産生を促進するとともに、口腔内IgA産生も高めることが分かっています。

その作用の詳細は、今回の論文から解明されたと言っても過言ではないでしょう。