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2020-12
クリスパタス菌の持つタンパク質のひ・み・つ
こんにちは。
KT-11研究員です。
さて、クリスパタス菌に関する最新研究情報を。
中国のWangらの研究グループでは、ある種のクリスパタス菌に含まれるタンパク質成分が、炎症を起こした免疫細胞の炎症を抑えることを発見し、International Journal of Biological Macromoleculesという国際的な学会誌で発表しました。
論文のタイトルは「Surface-layer protein produced by Lactobacillus crispatus JCM 2009 ameliorates lipopolysaccharide-induced inflammation through autophagy cross-talk with the NF-κB signaling pathway」
近年、クリスパタス菌のもつ表層タンパク質(Slp)による免疫調節に関する研究は激化しています。
今回の論文では、クリスパタス菌JCM2009に由来するSlpの抗炎症作用とそれに関連する分子メカニズムを調査したものです。
SLPは、炎症を起こしているマクロファージ細胞における一酸化窒素やプロスタグランジン産生を阻害することが明らかにされました。
さらに、Slpが炎症を起こしたマクロファージ細胞のオートファジーを活性化することにより、炎症反応を阻害することを発見しました。
Slpがオートファジーの活性化を通じてその抗炎症効果を発揮し、機能性食品の開発のための有望な生物活性成分になるという新しい視点を提供します。
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