28
2021-03
新型コロナウイルスの正体は単なる風邪ウイルスなのか
こんにちは。
KT-11研究員です。
さて、今回は頻繁に質問をいただく内容。
それは、普通の風邪と新型コロナウイルス感染症の違いについて。
最近、新型コロナウイルスが、実は風邪のウイルスと変わらないのでは、なんてことも囁かれています。
そもそも、新型コロナウイルスによる感染症(以下、COVID-19)と風邪の違いは症状にあります。
もっと詳しく言うと、風邪とは上気道が微生物などに感染することによって起こる症状の総称のことで、原因の約90%はウイルスが占めており、残りの約10%は細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染です。また、風邪を引き起こすウイルスの数は200種類以上といわれており、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難です。
つまり、風邪とは広義で言うと起因微生物(ウイルスを含む)が不明である上気道などの感染の症状を示し、COVID-19は新型コロナウイルスによる特定の感染症を示しており、この2つを比較すること自体ナンセンスに感じます。
もちろん、風邪の原因ではコロナウイルスの一種による感染も知られています。
引用元
人に対して病原性を示すコロナウイルスは7種類確認されており、普通の風邪を引き起こすコロナウイルスは229E、NL63、OC43、HKU1の4種類です。
また、高い毒性を示したSARSやMERSを引き起こすウイルスもコロナウイルスの仲間です。
これらのコロナウイルスはα型とβ型に分類されますが、新型コロナウイルスであるSARS-Cov2はβ型に属します。
つまり、普通の風邪を引き起こすコロナウイルスのなかでHKU1が新型コロナウイルスに近い性質と言えます。
HKU1単独の感染による致死率は不明ですが、通常の風邪による致死率は極めて低いわけですから、新型コロナウイルスが風邪を引き起こす程度のコロナウイルスと考えることは難しいでしょう(新型コロナウイルスによる致死率は4%前後と言われている)。
また、東海大学の中川先生の研究グループによって新型コロナウイルスの遺伝子レベルでの系統樹が発表されています。
系統樹からも、HKU1と新型コロナウイルスは全くの別ものであり、むしろSARSを引き起こすコロナウイルスに近いことがわかります。
ウイルスは常に変異するものであり、新型コロナウイルスが今後、SARSのように人にとってさらに高毒性を示す変異株となりうる可能性も十分にあります。
変異株の出現が連日報道されているように、今後の動向を注視するべきでしょう。
22
2021-03
3月22日
こんにちは。
KT-11研究員です。
3月ももう少しで終わります。当社は3月〆ですので今年度も終わります。
3月は別れの季節です。
これから、新しい場所や環境で、新しい挑戦や取組をする人もいるでしょう。
不安や楽しみをいだきながら過ごす人もいるでしょう。
3月になると多くの人は学生生活にピリオドを迎え、社会人として旅経っていきます。
40年働いた企業を定年退職して、新しい生き方を始める方もいるでしょう。
転職して、全く経験のない仕事を始める人もいることでしょう。
そんな方に、個人的にメッセージです。
今までも応援してた人はたくさんいます。いまも、みんなは応援しています。
振り返らずに自分を信じて突き進んでください。
この先、つまらないことや理不尽なことはたくさんあるでしょう。
たのしいこともたくさんあります、なんてことは理想なのかもしれません。
おもしろき ことも無き世を おもしろく
すべてが面白く、興味があることができるわけではないです。
おもしろいか、つまらないか、どう受け止めるかは自分次第です。
強い気持ちと信じる気持ちがあれば夢は実現します
また、成長した姿を見せてください。
それではまた。
06
2021-03
これも発酵食品だった
こんにちは。
KT-11研究員です。
3月となり、少し暖かい日が続くようになりましたね。
本来ならば、3月は卒業式や送別会シーズンですが、首都圏は緊急事態宣言の再延長となり、自粛ムードは継続です。
思えば、昨年の今頃は国内でも新型コロナウイルス陽性者が相次いで報告されていましたが、イベントや集会でもマスクをしない方も多く散見されました。大分、他人事だった方も周りにいました。
現在では、飲食シーン以外でマスクをしていない方は殆どいないでしょう。1年も経つと、意識はだいぶ変わりましたね。
さて、近年は発酵食品の魅力について再確認される傾向にあります。
身近な発酵食品と言えば、チーズ、ヨーグルト、キムチ、納豆、みそ、しょうゆなど、
その数は非常に多いです。
しかし、意外と発酵食品として認識されていないものもあります。
その代表は「くずもち」ではないでしょうか。
じつは、くずもちは2種類あり、「くず餅」という名前の和菓子でも、関東と関西とではまったく別物。
おもに関西地方で作られている「葛餅」は、葛粉に砂糖と水を加え、加熱してできた透明な餅にきな粉と黒蜜をかけた物です。
ところが、関東で作られているくず餅は、小麦粉のでんぷん質を発酵させてできた白っぽい餅にきな粉と黒蜜をかけていただく物をいいます。
つまり、関東のくず餅は発酵食品です。
関東のくず餅と言えば船橋屋が有名ですね。
船橋屋は1805年創業した千葉の老舗の菓子屋です。
当時、千葉では小麦の生産が盛んだったため、小麦農家では、小麦粉を水で練って蒸した物をおやつとして食べていたようです。小麦の生産地が、以前は「下総国葛飾郡(しもうさこく・かつしかぐん)」という地名だったため、葛飾郡の『葛(くず)』を取って、『葛餅』と呼ばれるようになったのではないかといわれています。
くず餅は、小麦粉を水で溶いて、長時間乳酸菌発酵した原料を使用します。発酵した小麦粉でんぷんを加熱して固めたものがくず餅となります。当然、酸味や発酵臭が発生するために沈殿したでんぷんを水で洗浄してから用います。
最近では、くず餅の発酵工程から得られた乳酸菌を使った新たな機能性研究をスタートするなど、船橋屋も新しい事業体となって頑張っている企業です。乳酸菌については、くず餅乳酸菌研究所という一般社団法人を立ち上げて、乳酸菌の機能性を調査したり、ブランディングに努めています。
個人的には、小麦粉でんぷんが乳酸菌で発酵するとどのような変化や成分付与が成されるのか非常に興味があります。
今後も、関東のくず餅から目が離せませんね。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
鶏肉・豚肉・牛肉やお魚・貝類など
健康食品・サプリメントや加工食品に配合可能な