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2021-02
郷ひろみといえば
こんにちは。
KT-11研究員です。
最近、ある成分が話題になっています。それは、5ALAと呼ばれるアミノ酸です。
5ALAは身体の健康と美を支えるのに重要な天然アミノ酸の1種で、ヘルスケア・エイジングケアに役立つ成分として注目を集めています。
細胞のエネルギー工場と呼ばれるミトコンドリア内で作られるアミノ酸で、エネルギー産生に関与するたんぱく質の原料となる重要な物質です。
5ALAが体内に十分に存在することにより細胞のエネルギー産生が活性化され、健康や美容において様々なベネフィットをもたらすと考えられています。
例えば、血糖値上昇の抑制や睡眠の質の改善、運動効率の上昇といった機能性が確認されています。
なぜ、今頃!??と個人的には思っていましたが、実は、この5ALAが新型コロナウイルスの細胞内における増殖を抑えるという論文が長崎大学の研究グループから発表されたのです。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006291X2100156X
BBRCと呼ばれる著名な学会誌ですので信ぴょう性は高いのかもしれません。
流通している5ALA自体は、ナトリウム塩と硫酸塩やリン酸塩の形が存在しています。
ナトリウム塩自体は、もともと医薬品成分として認可されていましたが、硫酸塩やリン酸塩については厚生労働省の「医薬品効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(材料)リスト」に追加されていて、食品や肥料などに使用されています。
記憶が曖昧ですが、国内ではコスモ石油が何十年も前から開発に取り組んできて、当初は砂漠の緑化に役立てられるのでは、という概念から肥料事業をスタートし、その後に健康食品事業に参入した経緯があります。
現在では、SBIグループとコスモ石油の資本によって設立したSBIファーマが5ALAをメインに健康食品事業を主軸に展開しています。
非常に魅力的な素材でありますが、ほとんどの事業セグメントにおいてコスモ石油が特許権を押さえていますので気軽に機能性を標榜することは特許侵害になるので留意しなければなりません。
ちなみに、5ALAの入ったサプリメントのCMキャラクターは郷ひろみでした
きっと、若々しく元気な中年男性としてぴったりだったからでしょう。