BLOG

株式会社キティー・ブログ

食品事業部の営業担当者、バイオ事業部の研究員が更新するブログです。
おいしいものや、乳酸菌の情報を発信していきます!

11

2021-04

Youtubeで紹介してもらえました

KT-11研究員による日々のぼやき

こんにちは。

KT-11研究員です。

YoutubeでKT-11入りクッキーが紹介されていました。

なるほど、そういうターゲッティングか~と気づきがありました。

たしかに、KT-11は感染症予防や免疫賦活作用が期待できる乳酸菌です。

Youtubeでは、そのKT-11が入ったフルタ製菓さんのクッキーはやわらかめに仕上がっており、年配の方のお菓子としておすすめしたい、との内容です。

【感染症対策】KT-11乳酸菌クッキー/フルタ製菓(株)/コロナ対策/やわらかいお菓子/Japanese Treats/ Japanese Snacks/高齢者のお菓子 - YouTube

05

2021-04

KT-11の論文が掲載されました

乳酸菌KT-11の効果

こんにちは。

KT-11研究員です。

4月となり、新学期、新年度がはじまったところが多いでしょう。

昨年も同じように、オンライン、リモートでの入社式や入学式が開催されていました。

1年経つと、リモートやオンライン開催も慣れてきた自分がいます。すっかり、春泥棒です。

さて、当社が発見したクリスパタス菌KT-11について論文が掲載されましたので、このブログを通して宣伝いたします。

論文のタイトルは、

Protein denature extracts of Lactobacillus crispatus KT‐11 strain promote interleukin 12p40 production via Toll‐like receptor 2 in J774.1 cell culture

クリスパタス菌KT-11株は、摂取することで、花粉症の症状を緩和したり、歯周病などの口腔内感染症を予防できることが明らかになっています。

これまでに、KT-11は免疫細胞上のトール様受容体2やNOD1/2受容体に結合することで、このような効果を導くことが考察されてきました。

今回の論文では、クリスパタス菌KT-11の菌体表面を覆っているタンパク質が、上記の効果において重要な成分であることを示す世界で初めての発見となりました。

Protein denature extracts of Lactobacillus crispatus KT‐11 strain promote interleukin 12p40 production via Toll‐like receptor 2 in J774.1 cell culture - Tobita - 2021 - Journal of Food Biochemistry - Wiley Online Library

Graphical Abstract.jpg

28

2021-03

新型コロナウイルスの正体は単なる風邪ウイルスなのか

出来事

こんにちは。

KT-11研究員です。

さて、今回は頻繁に質問をいただく内容。

それは、普通の風邪と新型コロナウイルス感染症の違いについて。

最近、新型コロナウイルスが、実は風邪のウイルスと変わらないのでは、なんてことも囁かれています。

そもそも、新型コロナウイルスによる感染症(以下、COVID-19)と風邪の違いは症状にあります。

もっと詳しく言うと、風邪とは上気道が微生物などに感染することによって起こる症状の総称のことで、原因の約90%はウイルスが占めており、残りの約10%は細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染です。また、風邪を引き起こすウイルスの数は200種類以上といわれており、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難です。

つまり、風邪とは広義で言うと起因微生物(ウイルスを含む)が不明である上気道などの感染の症状を示し、COVID-19は新型コロナウイルスによる特定の感染症を示しており、この2つを比較すること自体ナンセンスに感じます。

もちろん、風邪の原因ではコロナウイルスの一種による感染も知られています。

呼吸器の異物侵入を防御するはたらき

引用元

P11-18.pdf (eiken.co.jp)

人に対して病原性を示すコロナウイルスは7種類確認されており、普通の風邪を引き起こすコロナウイルスは229E、NL63、OC43、HKU1の4種類です。

また、高い毒性を示したSARSやMERSを引き起こすウイルスもコロナウイルスの仲間です。

これらのコロナウイルスはα型とβ型に分類されますが、新型コロナウイルスであるSARS-Cov2はβ型に属します。

つまり、普通の風邪を引き起こすコロナウイルスのなかでHKU1が新型コロナウイルスに近い性質と言えます。

HKU1単独の感染による致死率は不明ですが、通常の風邪による致死率は極めて低いわけですから、新型コロナウイルスが風邪を引き起こす程度のコロナウイルスと考えることは難しいでしょう(新型コロナウイルスによる致死率は4%前後と言われている)。

また、東海大学の中川先生の研究グループによって新型コロナウイルスの遺伝子レベルでの系統樹が発表されています。

系統樹からも、HKU1と新型コロナウイルスは全くの別ものであり、むしろSARSを引き起こすコロナウイルスに近いことがわかります。

ウイルスは常に変異するものであり、新型コロナウイルスが今後、SARSのように人にとってさらに高毒性を示す変異株となりうる可能性も十分にあります。

変異株の出現が連日報道されているように、今後の動向を注視するべきでしょう。