19
2020-10
膣と腸の密接な関係
こんにちは。
KT-11研究員です。
こんなタイトル付けたら、バズり目的と思われてしまう。
だがしかし、まじめな話。
さて、非常に耳寄りな情報。
クリスパタス菌の関係者なら知らない方はいないはず。
なんと、日本大学医学部の早川先生がヤクルト財団の主催である腸内フローラシンポジウムで、腸管と女性生殖器における細菌叢について講演されます。
早川先生は、女性生殖器の粘膜免疫と性感染症、母子感染についての研究の第一人者の先生です。
また、先生は多くの論文のなかで膣内のクリスパタス菌などが優勢になることで恒常的に感染症を予防していることを示唆しています。
体の構造上、女性では腸管の下部から腟に少量の菌は常に移行することは周知の事実。しかし、腸内細菌叢は多様性に富むほど健常であるが、腟内は少数の菌種 が独占する方が健常となります。この少数の菌種の1つがクリスパタス菌と言われているわけです。
近年では、子宮頚部から子宮上部にかけて、クリスパタス菌が棲息していることもわかり、クリスパタス菌が胎児へ与える影響についても相次いで研究報告がなされています。
日時:令和2年11月6日(金)11:00~16:15
場所:タワーホール船堀
テーマ:「腸内フローラと炎症~共生微生物との関わり合い~」
主催:公益財団法人ヤクルト・バイオサイエンス研究財団
後援:文部科学省
「腸管と女性生殖器のマイクロビオータ:隣どうしの誼」
早川 智(日本大学医学部 病態病理学系 微生物学分野)