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2020-05
オーラルケア乳酸菌のパイオニア
こんにちは。
KT-11研究員です。
さて、クリスパタス菌KT-11は、乳幼児の腸内から発見された乳酸菌で、出産時に母親の産道を介して赤ちゃんに定着する菌として知られています。
KT-11の研究は、今からさかのぼること14年前。
2006年当時、抗アレルギー作用を有する菌にターゲットを絞り乳酸菌を探索していたところ、活性の強い菌として発見し、信州大学の大谷教授と共同で研究を進めました。
研究では、動物実験によってKT-11によるアレルギー症状の軽減効果を次々と見出し、海外の論文に発表して参りました。
その後、ヒトへの効果を明らかにするために、女子栄養大学と臨床試験を行い、そこで花粉症症状の緩和を確認しました。
さらに、国内で初めてクリスパタス菌の大量生産もにも成功し、2012年に「KT-11」として食品原料として世に送り出したわけです。
ちょうど、発売してから数年がたったころ、KT-11の配合したサプリメントを摂取したお客様たちから、「歯茎から血が出なくなった」、「歯茎の腫れがひいた」などのコメントが多く聞かれるようになりました。
その頃の乳酸菌は、「お腹の環境を整える」効果や「免疫を高めたり、アレルギーを改善する」といった効果について良く知られていました。
そこで、オーラルケアとしての有用性もあるのでは、と研究が始まりました。
日本大学松戸歯学部との共同研究では、動物実験によって歯周病を未然に防ぐ成分である唾液中のIgAの産生量促進作用について確認。
ヒト試験では、歯周病菌減少効果も確認しました。試験は、16名にKT-11入りの錠菓(10mg/錠)またはプラセボ錠を1 日3 回1 錠、4 週間摂取させた後、唾液中の歯周病原因菌数を測定したもので、その結果KT-11摂取群では、プラセボ群と比較し歯周病菌の菌数が有意に減少したことが認められました。さらに、プラークの減少や歯茎の腫れや赤みについても有意に減少したことを確認したのです。
この成果は、クリスパタス菌のオーラルケア効果を初めて発見したものであり、非常にインパクトのあるものでした。
その成果をまとめた論文はヨーロッパの著名な学会誌「Beneficial Microbes」に掲載されました。
https://www.wageningenacademic.com/doi/abs/10.3920/BM2017.0137
その後、学会や業界から大きな反響を受けたことは記憶に新しいところです。
クリスパタス菌KT-11がオーラルケア素材として多くのサプリメントに採用されるのは、このような大学との共同研究、お客様の声があったからです。
これこそが、クリスパタス菌KT-11が信頼される証です。