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2022-01
ないない尽くし
こんにちは。
KT-11研究員です。
2022年、本年もよろしくお願いします。
さて、今シーズンはとにかく、寒い!
12月って、関東はこんなに冷え込むのか、ってくらい寒い。
近年は、春や秋がなくなり、四季を感じづらくなった気がします。
気になっているニュースと言えば、新年始まって早々、不穏な空気が流れています。
それは、尿素水の不足。
そして、尿素水の不足が甚大な物流に影響を及ぼすという話題です。
昨年、秋ごろから話題になっていましたが、いよいよ国内流通量が不足し、深刻になりつつあります。
尿素水が、なぜ大事なのか。
燃焼効率が高く、燃費性能に優れているのがディーゼルエンジン。
物流や交通の大半をディーゼルエンジンが支えています。
少し前、ディーゼルエンジンの排気ガス問題が深刻化しました。
その結果、排気ガス中に還元剤(尿素水)を噴射し、排気ガスに含まれる 窒素酸化物を窒素、水などに変換し無害化する装置がディーゼル車に設置されるようになりました。
しかし、昨年から米中関係がさらに悪化し、中国側が生産している尿素水の輸出をストップしてしまいました。
そのため、国内流通量の半分を中国産尿素水に頼っていた日本は、秋ごろから尿素水の不足が顕在化し、バスやトラックなど流通や交通を担う大型車に十分な尿素水が行き届かなくなってしまいました。
ただでさえ、排ガス規制が厳しきなっている中、尿素水の不足は深刻となり、運送会社は運行時間や車両数を減らして、この危機を乗り越えようとしています。
その結果、物資の供給が不足したり、運賃の値上げなどが起こり、経済面で甚大な損失が発生していると騒がれています。
この問題はなかなか解決するめどが立っておらず、物資不足は今後の問題となるはずです。
納期、物資調達など、これまで以上にリードタイムを長くとる必要が出てきそうです。。